収録の様子からお二人の仲のよさがすごく感じられましたが、 かなり昔から仲がよろしいんですか?
谷山「そうでもないよね、ここ5年くらいかな」
下野「『おおきく振りかぶって』とか『うた☆プリ』とか、だいたいそのへんかな」
それではまず、下野さんは『おもてなシーモ!』第2弾に谷山さんがゲストにこられると決まったときはいかがでしたか?
下野「紀章さんが料理を作るのかっていうのがわからなかったので、もしやってくれるならこうしたいし、そうじゃなかったらこうしようみたいなことは考えましたけど、
それ以外の心配は全然ありませんでした。個人的にも呼びたかった声優さんの一人でしたしね」
谷山さんはお招きされていかがでしたか?
谷山「しもんぬがどうしてもって言うから、イヤイヤ出ましたよ(笑)」
下野「いや、僕ののわがままで本当に申し訳ないです(笑)」
谷山「できれば僕はこういうのは得意じゃないので、やりたくはなかったんですけどね、下野くんのたっての希望というので、だったらしょうがないなと(笑)
。
まぁ、下野くんの人となりというのは大体わかっているつもりなので、僕も何の不安もなかったですけど、これが下野くんじゃなかったらちょっと厳しいなって思いますね(笑)。
あとできるとしたら浪川くんか宮野くんくらいだね……って、狭い人間だな(笑)」
<中略>
センスと言えば、お味噌汁にはセンスが出ると谷山さんはおっしゃっていましたが、いかがでした?
谷山「まぁ、ギリ、合格じゃないですか」
下野「ありがとうございます!」
谷山「小松菜のあの苦味がね、ギリギリ許容範囲。でも僕は小松菜は絶対に入れないけどね(笑)。あと豆腐がちょっとデカい。
ごちゃごちゃ言いますけど、『美味しんぼ』では味噌汁で山岡と栗田さんがケンカしていますからね(笑)」
下野「知ってますよ、そのくだりも。僕の料理の知識は『美味しんぼ』からも影響されている部分がけっこうありますからね(笑)」
谷山さんが作られたオーロラソースはいかがでしたか?
谷山「うまいでしょ!」
下野「うまかったです。醤油を足すというのは知らなかったので」
谷山さんはお醤油好きだそうで。
谷山「そうですね。僕はソースは大嫌いですからね。トンカツにもソースは絶対に使わないから」
下野「そうなんですか!?」
谷山「あと、トンカツのキャベツは何で食べる?」
下野「ソースしかなかったらソースですね」
谷山「最悪。僕は絶対醤油。絶対、醤油。キャベツに醤油をかけて、そのキャベツをトンカツに乗せて一緒に食べるんだよ。ソースは信じられない」
下野「そこは好みなんですから(笑)」
谷山「ダメ、ソースでトンカツを食うヤツとは本当にわかり合えないから」
下野「だだっ子みたいなこと言わないでください(笑)」
(笑)。では、召し上がられたご感想をお願いします。
谷山「まぁ、まぁじゃないですか(笑)。うそうそ、美味しかったよ。ハンバーグは僕の特製オーロラソースもよかったし(笑)、よくできていましたよ」
下野さんの手料理は初めでですか?
谷山「そりゃ、もう」
下野「そりゃそうですよ。“紀章さん、ちょっと待ってね!”とか言って朝食とか作ってたら、気持ち悪いでしょ(笑)」
谷山「そう考えたら、男が作る手料理って初めて食ったかもしれない。店で食うときはシェフとか大将は男性だけど、それとは違うからね。
女の人の手料理は死ぬほど食ってるけどね……(笑)。
あとね、ご飯もほっかほかなのは嫌いだから、あれくらいちょっと冷めている方が好きなの。だからご飯も進んで進んで」
下野「食べましたね。きれいにたいらげましたもんね」
<略>(2013年9月30日発売の別冊spoon.2diより一部抜粋) |